東京工芸大学 色の国際科学芸術研究センター「カラボギャラリー」では2023年10月6日(金)〜2024年3月29日(金)に第11回企画展『色を聴く、色に触れる –知覚の多様性–』とカラボギャラリー・アーカイブ『色を記録する展』を開催いたします。
この企画展では、「色を聴く、色に触れる」と題し、人間の知覚の多様性をご紹介します。
私たちの周りには、青い空、白い雲、緑の木々、といったように 様々な色の世界が広がっていますが、必ずしも色だけでなく、音や手触りなど、全身を使ってこの世界を感じ取っています。例えば、雨の日のことを 思い出してみてください。どんよりとした曇り空と雨の降っている光景だけでなく、雨音、肌に雨粒が落ちる感触、地面が濡れた匂いなど、全身で 雨の日を感じとっていませんか? 私たちは、言わば全身を使ってこの世界を「みて」いるのです。
この企画展では、人間がどのように色や音、手触り などを感じ取っているのか、そして色の見え方の多様性や、共感覚と呼ばれる一部の人が持つ知覚の世界などについて解説します。さらに、色や音、 手触りを多様な形で感じとっていただける様々な体験型コンテンツの展示を通じて、人間が持つ感覚・知覚の面白さをご紹介します。
また、カラボギャラリー・アーカイブ「色を記録する展」を企画展と同時開催します。
展覧会ディレクター
中島 武三志(芸術学部 インタラクティブメディア学科 助教)
矢島 仁(芸術学部 映像学科 准教授)
展示作品
色を感じる仕組み
人間の目が色をとらえて認識する仕組みや、色の見え方の多様性について解説します。
色覚多様性の世界
音が聞こえる仕組み
人間の耳が音をとらえて認識する しくみや音の三要素、音が人の心に 及ぼす影響について紹介します。
音の波形を見る
触れる感覚のいろいろ
触れる感覚の様々な分類について紹介します。
いろんな触感
感覚同士のつながり
色と音、色と触感など、感覚と感覚同士のつながりや相互作用について紹介します。
色を聴く
色を感じる共感覚
字を見ると色が見えたり、音を聞くと色が見えたりするような、ごく一部の人だけが持っている感覚は共感覚と呼ばれます。ここでは一般の人にとってイメージすることの難しい共感覚の世界をご紹介します。
色字共感覚の世界
鈴灯り
カラボギャラリー・アーカイブ「色を記録する展」
六櫻社式天然色印画とそのネガフィルム コニカラー映画システム
小西六本店の製造部門、六櫻社の技師長で本学創立時の理事でもあった江頭春樹が研究開発した我が国初の 天然色印画法を知ることは、小西六と関係の深い東京工芸大学の建学の精神への理解を深めるものであり、カラボ ギャラリー第10回企画展として開催されたものを再展示するものです。
さくら三色用フヰルム
展示概要
会 期 | 2023年10月6日(金)〜2024年3月29日(金) |
開館日時 | 月曜日~金曜日 12:00~17:00 (最終入場16:30まで) |
休館日 | 土曜日・日曜日・祝日 創立記念日振替休暇日(11/10)・年末年始休館日(12/28〜1/5) |
来場方法 | 予約不要 直接会場にお越しください。 |
入場料 | 無料 |
会 場 | 東京工芸大学 厚木キャンパス |
主 催 | 東京工芸大学 色の国際科学芸術研究センター |
展覧会アートディレクション | Sadatomo Kawamura Design |
会場設営 | 株式会社O.D.A |
※新型コロナウイルス感染症対策の状況により、会期やイベントの変更、休館等の対応を行う場合があります。