2019.05.25 sat ~ 2019.10.26 sat
東京工芸大学色の国際科学芸術研究センター「カラボギャラリー」では2019年5月25日(土)より10月26日(土)まで第4回企画展、小山泰介『レインボー・ヴァリエーションズ』を開催いたします。
小山氏はこれまで、科学的視点と実験的な制作方法を用いて、現代における写真の可能性を探究してきました。近年では、世界最大の写真アートフェア「PARIS PHOTO 2018」にて個展形式のプレゼンテーション『WAVES AND PARTICLES』を発表するなど、国内外で精力的に作家活動を展開しています。
本展の主軸となる作品『RAINBOW VARIATIONS』は、街中で発見した虹色の広告ポスターを撮影した作品『Rainbow Form』を出発点に、自然の現象やデジタルデバイスの操作によってイメージを変化・変換させ、反覆的に新たなヴァリエーションを生成するという試みです。小山氏の制作の根底にあるのは、新しい写真のあり方を模索していく強い好奇心と実験精神であり、それによって導き出されるイメージは、私たちの住むこの世界に、より多様な視点を提示してくれるでしょう。
また、本展では、小山氏がこれまで取り組んできた作品と本学インタラクティブメディア学科 久原泰雄 教授の人工知能に関する研究のコラボレーションによって生まれた作品『RAINBOW VARIATIONS: AI mutations』も初公開されます。私たちは、色の科学芸術センター「カラボギャラリー」での企画を通じて、本学の建学時から追求し続けてきた、工と芸の融合した新しい写真の可能性について探求しています。
展示作品
小山 泰介/Taisuke Koyama
写真家。1978年生まれ。生物学や自然環境について学んだ経験を背景に、実験的な制作方法を用いて
ポスト・デジタル時代におけるイメージメイキングの可能性を探究している。「瀬戸内国際芸術祭 2013」や
「あいちトリエンナーレ2016」をはじめ、国内外のアートフェスティバルやギャラリーでの個展・グループ展など、
数多くの展示活動を行っている。文化庁新進芸術家海外研修制度を契機として2014年からロンドンと
アムステルダムで計4年間活動し、現在は再び東京に拠点を移し活動中。
http://www.tiskkym.com/
久原 泰雄/Yasuo Kuhara
東京工芸大学芸術学部インタラクティブメディア学科教授。専門はジェネラティブアート、スケーラブルアート。
最近は人工知能を応用した芸術表現を研究し、作品制作を行っている。
今回の展示では、Rainbow Variationsの各作品データをディープ・ラーニングによって学習し、
AIによる新たなヴァリエーションを生成することを試みた。
オープニングトークイベント
日時 | 2019年6月15日(土) 15:00 – |
出演 | 小山 泰介(写真家) 砂山 太一(建築・美術研究、京都市立芸術大学芸術学研究室 専任講師) 水野 勝仁(メディアアート、インターフェイス研究者、甲南女子大学文学部メディア表現学科 准教授) |
定員 | 100名(予約不要・入場無料・年齢制限なし) |
会場 | 東京工芸大学中野キャンパス1号館1101教室 〒164-8678 東京都中野区本町2−9−5(中野坂上駅下車徒歩7分) |