2019.11.19 tue ~ 2020.04.25 sat
東京工芸大学色の国際科学芸術研究センター「カラボギャラリー」では2019年11月19日(火)より2020年4月25日(土)まで第5回企画展、色と対話する展 Talking with Color を開催いたします。
たゆたう炎や煙、少しづつ形の違う波などを眺めていると、つい引き込まれて時間が過ぎ去っていくことはありませんか。生命のような様々な変化に、自分の意識が絡め取られていく様は、眺められていた対象の方に主体性があるように見えます。観察するということは、能動的に対象にアプローチする行為であり、そのアプローチの仕方により観察結果は変わっていく、まるで対話のようなものであると言えます。
カラボギャラリー第5回企画展では、「色と対話する」をテーマとして、自律的に変化したりこちらの行動や主観で変化したりする、色とまるで対話しているように感じる作品を展示します。
展示作品
写真に写ったドレスの色が「青と黒」なのか「白と金」なのか人によって見え方が異なるという現象が話題となった、「The Dress」の現物を展示します。また、体験者はドレスを照らすLEDライトの色を自由に変化させることができ、周辺光の影響をその場で実験することができます。どのように色が見えるのか、周辺光を変化させながら対話をして下さい。
監修:大海 悠太
カメラを大型スクリーンに向けて撮影し、その映像を画面に出すことで、合わせ鏡のように映像はループしていきます。そのループをする毎にカオス写像を用いて色を変換することで、自分自身が動きながら徐々に壊れていく映像を作ることができます。
監修:大海 悠太
本展示では、近年広く普及しつつあるブレイクダンスにおいて動作を自動的に判別し、その結果をフィードバックするシステムについて紹介します。このシステムには、加速度センサーを搭載した靴(smart-footwear ORPHE ONE)を使って自然な環境下での動作を深層学習させたAIが組み込まれており、アプリ画面のみならず靴の発色を通じてダンサーの技やステップを分類したりその熟達度を評価したりすることができます。今後はAI技術を通して、一般社会へのダンスの普及やダンサーの表現をより拡張することを目指していきます。
制作:平澤 直之、 清水 大地/協力:株式会社 no new folk studio
近年出現した深層学習技術により、人間固有だと思われていた能力が容易にAIに実現されるようになってきています。この展示では参加者はインタラクティブに体験することで、AIのメカニズムに身を浸すことができます。AIには様々なスタイルの動画を実時間で生成するという、創造性の表現のタスクを与えます。その時のAIの内部状態の階層性を色のパターンの爆発的な変化により可視化することで、閲覧者の想像力をかきたてます。
制作:Antoine Pasquali, Corentin Risselin, Daniel Majonica, Javier Fdez, Steven Weigh
多くのLED照明やLEDテープを身体の動きによって連続的に色を変えさせることで、身体情報の時間変化を可視化させます。
制作:辛 徳、大保 武慶、姜 有宣 他/監修:大海 悠太
オープニングトークイベント
本展のオープニングトークには、脳科学者の茂木健一郎さんをお招きします。クオリア(感覚質)をキーワードとして脳と心の関係を研究しておられ、またテレビや書籍など様々なメディアでも活躍されている茂木さんに、色と意識との関係などについてお話しいただく予定です。
日時 | 2019年11月30日(土) 11:30 – 13:00 |
出演 | 茂木 健一郎 氏(脳科学者) |
会場 | 東京工芸大学 厚木キャンパス 8号館3階831教室 〒243-0297 神奈川県厚木市飯山 1583 |
定員 | 200名(予約不要・入場無料・年齢制限なし) ※定員になり次第、入場を制限する場合があります。 |
特別講義:インタラクティブアートの創り方
日時 | 2019年12月19日(木)15:00 – 18:10 |
出演 | 藤本 直明 氏 (美術家(インタラクティブアート)、東京工芸大学及び多摩美術大学非常勤講師) |
会場 | 東京工芸大学 厚木キャンパス 9号館2階924教室 〒243-0297 神奈川県厚木市飯山 1583 |
定員 | 大学の講義と兼ねておりますので、聴講は東京工芸大学の学生が優先となります。また、学外の方は事前にご連絡ください。 連絡先:ogai(アット)em.t-kougei.ac.jp ※(アット)部分を@に変えてください |