色の表現を創生するディープラーニングを使用したインタラクティブアートに関する基礎研究

芸術学部 インタラクティブメディア学科 教授 久原 泰雄

ディープラーニングによって独創的な色の表現を創生するインタラクティブアートを制作するための基礎研究を行います。また、メディア芸術関連のビッグデータを学習し、人間を超える斬新な表現をするAIアーティストやAIデザイナーを開発します

平成29年度研究成果ダウンロード

平成30年度研究成果ダウンロード

大量のデータを学習して問題解決を行うディープラーニングは、論理よりも直感力に優れているため、感性が重視される芸術分野に応用することは、興味深く、関心度が高いです。現に写真をゴッホやピカソの画風に変換するソフトが人気です。

本研究では、ディープラーニングをメディア芸術に応用した制作手法を確立し、独創的な制作を行うことを目指します。膨大な既存データ学習と自己学習によって、これまでにない新しい手法が生成されることがあります。

例えば、AI囲碁では、過去の対戦データを学習するだけでなく、自身による対戦シミュレーションを膨大な回数実行し、人間の定石にはない新しい手筋を生み出すという驚くべき結果が得られました。このことは、メディア芸術関連のビッグデータを整備し、ディープラーニングで自己学習させることによって人智を超えた芸術作品が創生される可能性があることを意味し、産業、文化、社会に与えるインパクトは大きいといえます。

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