2021年度 東京工芸大学 アート&テクノロジーマネジメント講座(A&T講座)

2021.6月~9月

東京工芸大学 色の国際科学芸術研究センターでは2021年度 東京工芸大学「アート&テクノロジーマネジメント講座(A&T講座)」を開催いたします。

2021年度 東京工芸大学 アート&テクノロジーマネジメント講座(A&T講座)は、メディアアート関連のマネジメントに興味があるアーティスト、学生、社会人へ向けた基礎講座です。

近年のアートやデザインにおける人工知能(AI)の活用、プラットフォームとしてのソーシャルメディア、VR・AR・MRの活用など、テクノロジーの影響によってアートの表現形態や社会的意義は変容し続けています。今後、アートマネジメント従事者にとって、特にメディアテクノロジーや情報化社会、サイエンスに対する深い知識や洞察力は必須となるでしょう。しかし、専門の教育機関が少ないなどの理由から、当該分野に精通したアートマネジメント人材は限られているのが現状です。

芸術学部と工学部を有し、アートとテクノロジーの融合を推進する東京工芸大学は、工芸融合研究拠点である「色の国際科学芸術研究センター」の企画によるアート&テクノロジーマネジメント人材育成を目的とした本講座を開催致します。

参考:アートマネジメントとは、アートや文化活動を「社会と結びつける」ための仕事や方法論を指します。具体的には、展覧会・イベント・プロジェクトの企画・運営、広報や市場調査、資金調達など、その内容は多岐にわたりますが、アートマネジメントの究極の目的は、芸術が持つ固有の価値を最大限社会に生かし、より良い社会を作り、人々の幸福を増大することだと言えます。
アート&テクノロジーマネジメントとは、上記のアートマネジメントの中でも特にメディアアート、アート&サイエンス、サイエンスコミュニケーション等に特化したマネジメントを指します。


講座概要

受講料
  • 一般:10,000円
  • 学生:5,000円
お申し込み

受付期間:2021/5/24(月)AM11:00〜6/4(金)AM10:59まで
応募は締め切りました

注)応募者多数の場合、選考させていただく場合があります。6/6(月)までに受講の可否をメールでお知らせします。また、受講者には受講料支払い手続き(銀行振込)をご案内します。


講座お申込み専用フォーム

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定員

12名(予定)

お問い合わせ

東京工芸大学 色の国際科学芸術研究センターA&T講座事務局
〒164-8678 東京都中野区本町2-9-5 
東京工芸大学 中野キャンパス 色の国際科学芸術研究センター事務局
担当:伊藤 m.ito★collab.t-kougei.ac.jp (★を@に変換してください)

講師プロフィール

(スケジュール順・敬称略)

森山 朋絵/Tomoe Moriyama

メディアアートキュレーター/東京都現代美術館学芸員。筑波大学大学院在学中の1989年より学芸員として東京都写真美術館の創立に携わり、東京大学、早稲田大学、東京藝術大学、バウハウス大学、UCLA 等で教鞭を執り、映像メディア展を多数企画。2007年より現職。ZKM、MIT、J.P.Getty研究所に招聘滞在後、Prix Ars Electronica審査員、SIGGRAPH Asia 2008 議長(Art Gallery / E-Tech)、NHK日本賞審査員、文化庁メディア芸術祭アート部門主査、文化審議会専門部会委員、日本VR学会理事等を歴任。テクノロジーと芸術の協働や展示支援をテーマに研究と実践を行う。主な企画展に「イマジネーションの表現」「文学の触覚」「名和晃平─シンセシス」「吉岡徳仁─クリスタライズ」「ミッション[宇宙×芸術]」、主な著作に『映像体験ミュージアム』など。

山峰 潤也/Junya Yamamine

キュレーター/一般財団法人東京アートアクセラレーション共同代表 1983年生まれ。東京都写真美術館、金沢21世紀美術館、水戸芸術館現代美術センターにて、キュレーターとして勤務したのち現職。主な展覧会に「ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて」、「霧の抵抗 中谷芙二子」、「恵比寿映像祭(第4回-7回)」。六本木にオープンしたANB Tokyoのディレクターとしてオープニングエキシビション「ENCOUNTERS」企画統括、「KAWS TOKYO FIRST」日本側監修(企画フジテレビ)、テレビ朝日のアート番組「アルスくんとテクネちゃん」監修、国内外の展覧会のキュレーション、シンポジウムの企画、執筆、講演、審査委員など幅広く活動。現在、国立台湾美術館にて10月より開催する展覧会の準備中。

ジェームズ・クラー/James Clar

光とメディアのアーティスト。ニューヨーク大学で映画を学び、インタラクティブ・テレコミュニケーションプログラムで修士号を取得。文化、国籍、アイデンティティの認識に対するメディアとテクノロジーの影響の分析を行っている。独自で光システムを開発し、光とテクノロジーを組み合わせた視覚的な彫刻作品を手がける。
webサイト

徳井 直生/Nao Tokui

アーティスト/研究者/DJ。AIを用いた人間の創造性の拡張を、研究と作品制作の両面から模索。東京大学大学院博士過程で人工知能研究に従事する中で得られた知見を生かし、2003年前後から自身最初のアルバムや故Nujabesとのコラボレーション作品等を発表する。近年はAIシステムをベースにしたDJと自身が交互に選曲するパフォーマンス、AI DJ Projectを世界各地で行う。これまでに手がけた作品は、ニューヨークMoMA、ロンドン・バービカンセンター、NTT InterCommunication Center、アルスエレクトロニカなどで展示されている。2021年1月には、これまでの活動や今後の展望をまとめた『創るためのAI 機械と創造性のはてしない物語』(BNN)を出版。慶應義塾大学SFC准教授。
webサイト

金築 浩史/Hiroshi Kanechiku

91年より株式会社 ザ・レーザー に入社し、以降プログラミングや展覧会の設営、準備の仕事に従事。 93年よりフリーランスとなり、展覧会のテクニカルな部分の準備、監修、設営等を行い、現在に至る。 近年の仕事に MANGA都市TOKYO展(パリ、東京、大分) ’20 メディア芸術祭(miraikan) デザインあ展(’18より巡回、、’20終了) 銀の匙展 エゾノー青春シアター などがある。

photo: Takahiko Azami

西野 隆史/Nishino Takashi

1969年東京生まれ。 1989年神田美学校芸術科学実験工房終了。 同年、神田美学校芸術科学実験工房助手。 1991年から工房展という形からはじまったサイエンスアートの展覧会「メビウスの卵展」にて、展覧会運営、作品展示、ワークショップなどの活動をする。 1995年よりメディア・アート系の作家サポートの仕事を始める。 最近関わった主な展覧会は、デザインあ展(豊田)、恵比寿映像祭(日仏会館)、坂本龍一展(北京)など


スケジュール

講 座  キュレーター 編

6 / 19 (sat)

13:00 - 15:30

野口 靖『講座の概要説明』(30分)
森山 朋絵『メディアアートのマネージメントとは』(120分)

7 / 17 (sat)

13:00 - 15:30

山峰 潤也『持続可能な世界のためにアートやテクノロジーは何ができるのか(すべきか)

講 座  アーティスト 編

6 / 26 (sat)

13:00 - 15:30

James Clar『ライト、アート、メディア:アートプラクティスの成長と進化

7 / 3 (sat)

13:00 - 15:30

徳井 直生『創るためのAI—AIとアート・音楽

ワークショップ 編

7 / 10 (sat)

9:00 - 16:00

金築 浩史・西野 隆史『映像インスタレーション設営技法ワークショップ

インターン 編

6月後半〜8月

下記のいずれか1企画以上に展覧会運営補助スタッフとして参加

注)インターンは平日になる場合があります。

  • カラボギャラリーでの企画展「ガウディの色と形」※1

  • 生活工房での企画展「色覚を考える展」※2

  • 都内のメディアアート作品展示 ※3

※1 設営補助 6月末
※2 設営補助7/20~23 撤収9/1
※3 インターンは8月を予定、アーティストは調整中

展示企画 編

8 / 28 (sat)

13:00 - 16:00

9 / 4 (sat)

13:00 - 16:00

受講生が展示企画を計画しプレゼンテーションまで行う

8/28 展示企画案のアイデア出しと役割分担

9/4   発表・講評

会場

東京工芸大学 中野キャンパス

〒164-8678 東京都中野区本町2-9−5

  • 地下鉄/東京メトロ丸ノ内線・都営地下鉄大江戸線-中野坂上駅下車 徒歩約7分
  • 1番出口より山手通りを初台・大橋方向に進み、成願寺を右折

*新型コロナウィルス感染状況によってはオンライン開催となる場合があります。

主催
東京工芸大学 色の国際科学芸術研究センター

文化庁 令和3年度大学における文化芸術推進事業