NTTインターコミュニケーション・センター ［ICC］ キッズ・プログラム 2021「チューンナップ じぶんをととのえる」に参加

ICCの「キッズ・プログラム」とは、2006年より毎年夏休みにICCが開催している、小学生から高校生までを対象としたイベントです。
コンピュータを使用したさまざまな先端メディアやテクノロジーを使用したアート作品を体験したり触れることができ、子どもの好奇心や想像力を育むことを目的としています。

2021年度のキッズ・プログラムは、「チューンナップ じぶんをととのえる」がテーマ。
新型コロナウイルス感染症による影響で外出自粛やリモートで授業など子ども達は以前とは異なる環境で生活する中、自分のことを改めて発見したり、普段気づかなかったことに気付いたり、新しい楽しみを見つけてみたり。作品を通して自分を「チューンナップ（性能を高める）」する方法を、一人で、時には誰かと一緒に考えて頂けます。

色の国際科学芸術センターは特別展示で参加。
「身体感覚のプレニチュード〜カラーリサーチラボがひらくインタラクション」をテーマに、学内で選抜された、大海悠太(本学工学部工学科准教授)による、合わせ鏡のような映像作品『カオティックヴィデオフィードバック』と、森山剛(本学工学部工学科准教授)による、人間の声を視覚的に体感する作品『自分の声でチューンナップ！』を展示しています。
また、ライゾマティクス × イレブンプレイによる、VR（仮想現実）、AR（拡張現実）を用いて空間を移動する加速度、振動、重力などを感じることができる、新作の体験型作品『multiplex VR – prototype』を公開しています。

今回は会場展示の他に、オンラインでのワークショップ体験や映像視聴、自分達でできるエクササイズ、アーティストのオンライン・レクチャー、パフォーマンスなども体験可能。リアルタイムで会場の作品体験の様子も視聴出来ます。
データをダウンロードや、出力することで、遠隔地でもキッズ・プログラムのワークショップにご参加頂けます。

特別展示の公式サイトはこちら>>

大海 悠太 研究室/Yuta Oogai Lab

カメラをスクリーンに向けて撮影し、その撮影した映像をまたスクリーンに出してループさせると、合わせ鏡のような映像になることが知られています。この作品では、ループをする毎に高速計算PCによって全ての画素にカオス写像を用いて色を変換しており、映し出されている自分が徐々に変わっていく様子を見ることができます。また、色の変換のパラメータをチューニングすることで、色合いや明るさ、コントラストなど映像の様々な変化を探索することができます。

※オンライン展示・リアル会場での展示

森山 剛 研究室/Tsuyoshi Moriyama Lab

この展示では、マイクに向かって声を出すと、その声に反応して水晶玉のコンピュータグラフィクス（CG）が画面上に出現します。その大きさは声の大きさを、その色は声色を反映します。もごもごとこもった音色は「赤」、サ行の子音のような雑音は「青」、そして良く響く声は「緑」になります。画面のCGがねらったものになるように発声してみてください。中でも良く響く声を出すには、笑顔で、おでこの辺りに向かって息をまっすぐ通すようなイメージを持つ必要があります。このように、声をチューニングするために自分の姿勢や表情をチューニングすることができます。

※リアル会場でのイべント

ライゾマティクス × イレブンプレイ/Rhizomatiks × ELEVENPLAY

この作品は、VR（バーチャル・リアリティ）を体験する作品です。
VR用のHMD（ヘッド・マウント・ディスプレイ）をつけて、空間を移動する加速度、振動、重力などを感じることができる特殊なVRチェアに座って体験します。視覚や聴覚だけでなく、身体全体で感じてみてください。
この作品は，お一人様ずつでのご体験のため、一日にご案内できる人数には制限があります。当面の間は，ご来場事前予約の各時間帯で、ご体験希望者のうち先着3名さまずつのご体験予約を会場にて承ります。

本作品はVR（ヴァーチュアル・リアリティ），AR（オーギュメンテッド・リアリティ）を用いた演出を使用しており、体験者の方には、ヘッド・マウント・ディスプレイを装着していただきます。

※リアル会場でのイベント