視覚芸術としての映画演技についての理論的・実践的研究 -- 映画『Last Little Lover』の制作を踏まえて

芸術学部 映像学科 助教 蔣雯

本研究は、映画演技を単なる物語伝達の手段ではなく、「視覚芸術」として捉え直し、身体表現を中心とした新たな映画演技理論と実践方法を検討するものである。
研究では、独自に提唱する「詩的身体」演技法を基盤とし、映画『Last Little Lover』の制作および教育実践を通して、その応用可能性を検証した。さらに、ワークショップ、上映会、学会発表などを通じて、映画制作・演技教育・理論研究を横断する形で成果公開を行っている。

本研究は、映画演技を演劇的な感情表現の延長としてではなく、映像構造の一部として機能する「視覚芸術」として再定義することを目的としている。研究の中心となるのは、身体の偶発性や感覚性を重視した独自の「詩的身体」演技法であり、映画『Last Little Lover』の制作を通して、その理論的・実践的可能性を検証した。

制作過程では、俳優の身体表現だけでなく、カメラ、編集、空間との関係性を重視し、映画特有の身体表現の在り方を探究した。また、大学での映画演技ワークショップや学生参加型の制作実践を通じて、教育現場における応用も行っている。さらに、日本映像学会での研究発表や国内外での上映・交流活動を通じて、映画演技教育の新たな方法論として発信を続けている。

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