[ A visit to another world ]- Artists looking at another world -
芸術学部 デザイン学科 准教授 上田 風子
上田風子(画家。本学教員)、草井裕子(画家。工芸大デザイン学科卒業生)、上路市剛(彫刻家)の3人の作家による展覧会「異界訪問譚〜もうひとつの世界を見る作家たち」を沼津市庄司美術館・モンミュゼ沼津で開催。
展示会のタイトル「異界訪問譚」には、アートを通して日常とは異なる世界への扉を開いて欲しいという願いが込められている。来場者にはアートを媒介に異なる世界を越境し往還することを体験させることで、多様な表現による日常の更新、文化芸術への関心を導くことを目指すものとする。
静岡県沼津市にある市立美術館にて約二ヶ月に及ぶ展覧会を開催。
地方の展示予算の限られた小さな美術館の運営の可能性を探り、アーティスト主導で企画から設営まで作り上げた展覧会となった。
子どもを始め美術館に関心の薄い層にも「美術館は異空間を演出していて刺激的で楽しい」と期待感を持ってもらえるよう、地方美術館の展覧会企画の新たな展望を切り拓き、美術館と地域社会とのより良い繋がりを模索することを目指した。
開催期間中にはトークショーなどの関連イベント、地元ラジオ局への出演、沼津朝日新聞での美術評論の掲載、沼津市市長・沼津市教育長への表敬訪問などが実地され、地元地域と密着した展覧会となった。翌年には東京銀座のギャラリーMUMONにて巡回展が行われた。
