マルチスペクトルカメラ・赤外線カメラを搭載したドローン用いて特徴を 抽出した地形や建物のカラーインデックスマッピング

工学部 工学科 教授 内田 考幸

近年、無人航空機(UAV:通称ドローン)の飛行性能、高精度位置測位を伴った精度の高い飛行によって、目的の撮影位置からの画像を短時間で収集できるようになった。さらに、撮影用のカメラの高性能化は可視領域だけでなく、特定のスペクトルや赤外線といった人の目に見えない箇所の撮影も可能になっている。この人の目には通常見えない特徴を抽出し、3Dインデックスマッピングさらにはその、3D造形を手にとることで、多角的な視点から直感的にその地形や建物の特徴を理解する技術の一例を示す。

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近年、無人航空機(UAV:通称ドローン)の飛行性能、高精度位置測位を伴った精度の高い飛行によって、目的の撮影位置からの画像を短時間で収集できるようになった。さらに、撮影用のカメラの高性能化は可視領域だけでなく、特定のスペクトルや赤外線といった人の目に見えない箇所の撮影も可能になっている。さらに、マルチスペクトルカメラは、可視光線やそれ以外の波長の光を狭い帯域幅で捉えることができるカメラであるため。通常のデジタルカメラが可視光線のみを捉えるのに対し、特定の特徴を抽出できる可能性をもっている。
例えば、植生の育成状態や作物の成長状況をモニタリングするために使用されている。さらに環境の調査の点に目を向けると、環境汚染や自然災害の影響を評価するためにも使用されている。その情報を元に3D造形技術を活用して、直感的に状況が把握可能なフルカラー立体地図や、インデックス3Dマッピングが作成可能となる。このような組み合わせにより、迅速で効果的な対応が可能となる。
さら、に最近の話題に目を向けると、月に着陸したSLIMにはマルチバンドカメラ(MBC)が搭載されており、この特殊なカメラによって、月の岩石を持ち帰ることなく、非接触の分光という技術で、その岩石の成分を検討する(さらには月の起源の検討)といった最新の技術の有効性を示している。
本研究では、マルチスペクトルカメラ・赤外線カメラを搭載したドローンによる検討を述べる。

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