バイオフィードバックに基づく色がもたらす場の創発と心理的効果の検証
工学部 コンピュータ応用学科・機械コース 助教授 大保 武慶
人の心拍リズムを色の変化や点滅で表現するLED内蔵型チェアを開発します。
自身の生体情報がもたらす光の明滅と色の変化で表現された空間に対するリラクゼーションなどへの効果検証をおこなう研究です。
本研究では、(1)無意識的に心拍や呼吸を計測可能な生体情報計測システムの開発、(2)光による色の変化や明滅によって人とインタラクション可能なコミュニケーションシステムの開発、(3)コミュニケーションシステムがもたらす一体感の創発と心理的効果の検証を研究課題としております。
生体情報計測システムの開発では、高感度空気圧センサを用いた心拍検出システムを構築し、座位において無意識的に心拍を計測可能な方法を提案しています。
また、色の空間を創発するコミュニケーションシステムの開発では、LED内蔵型チェアを開発し、計測される生体情報から光のリズムや色の変化などによる視覚的なフィードバックを生成するための数理モデルについて議論しています。
さらに、開発したシステムの効果検証をおこなうため、LEDの明滅発光を被験者の疑似心拍として、その視覚刺激が与える心理的・生理的な影響について検証しています。