「色を残す」植田正治カラー作品の保存とデジタルアーカイブ作成

芸術学部 写真学科教授 田中 仁

日本を代表する写真家の1人として、国内はもとより海外でも評価の高い写真家植田正治。2000年に没したあとも、未整理のネガやスライド(ポジ)、プリント作品などが大量に発見されています。退色の激しいカラー作品を中心に保存とデジタルアーカイブを作成します。

平成29年度研究成果ダウンロード

平成30年度研究成果ダウンロード

少子化に伴う超高齢化社会における「医療・介護」のニーズが高まっており、これらを支える上では、簡便で低コスト、正確な医療診断がさらに求められています。

本研究は、本学の研究者の特徴ある研究の視点から、正確で簡便な色診断(分光)という手法を用い、これらの問題の解決に対して有益な学術的知見を得ようとするものです。顔色を始めとする身体の各部位への色診断は有効であることは、広く認知されているものの、未だ主観的要因や診断環境、撮影条件など様々な要因が複雑に絡むため、統一した見解や診断を得るのが難しい現状があります。

さらに、この該当部位の診断は現状、専門の医師の経験やスキルに頼っている状況です。今後、これらを色測定という、簡便かつその統一された条件下で測色し、これに基づいた客観的な評価を基に健康状態と結びつけることを目的としています。

国際的な視野から見ると、医療機器、器具において本国は、強い競争力と技術力を有しており、産業的にも高い競争力を有する有望な分野です。このような背景から、さらに、国際的にこれら、色・スペクトルに基づいた診断の技術を発展・共有し、広く発信することは極めて意義深いものと位置づけて、この研究を行います。

登録有形文化財指定/植田正治生家

植田正治写真美術館

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